シュートの重要性

バスケットボールレッスンをする際、
最も要望として多いのがシュートに関することです。
やはり、バスケットボールにおいてシュートの上達が一番楽しいことの1つだと思います。

しかし、このシュートを教えるということは非常に難しく、多くのコーチはうまく教えられていないと考えています。
以前、このブログでシュートのことについて少し書いたところ反響をいただき、
他にも教えて欲しいとの声をいただきましたので、また記事を書いていこうと思います。

 

まず、バスケットボール選手にとってシュートが入るということは
非常に価値があり、最も大切なスキルになると考えています。
すべてのスキルは確率の高いシュートをうつための道具にすぎません。
(どこからでもシュートがはいるならドリブルなど必要ありませんよね。漫画でしかありえないけど。)

バスケットボールの競技の特性として、オフェンスの「回数」と「確率」を争います。
プロの選手・チームもそこにフォーカスしており、
良いオフェンスかどうかは、より「確率」が高いシュートを選択したかどうかで判断しています。

例えば

「10%の確率でゴール付近のシュートをうてる選手」 と 「40%の確率の3ポイントシュートをうてる選手」

がいたとき、チームの選択として正しいとされるのは、
後者の3ポイントをうてる選手にシュートをうたせるためのオフェンスを作ることです。

レベルの差がある間は、オフェンスの回数で大きな差がつき、この「確率」にフォーカスすることは少ないですが、
各カテゴリーでも全国大会やプロの試合になるとあまりオフェンス回数の差がないため
よりこの「確率」が重要になってきます。
良いオフェンスがどういったシュートで終わることなのかをチームで共有できていることは大切なポイントです。

 

次にシュートの動作を考えてみます。
そもそもですが、我々日本人は繊細で、同じ動きを正確にすることは得意であると考えています。
そのため海外の選手に対して、身長や体格、運動能力でどうしても劣る状況に、
シュートの確率を上げるということは取り組みやすいですし、
現代のバスケットではすべてのポジションで広いシュートレンジが要求される流れがあるので
シュート力の向上はこれから必須になってくると思います。

いくつものチームの練習や選手を見てきましたが、それぞれの選手の体格や運動能力に合わせて教えられる人は少ないです。ほとんどのコーチはたくさんのシュートの練習メニューをやらせますが、シュートのメカニズムを話したり、理論的に解説することはあまりありません。
小児期からシュートを理論的に教えられる人がさらに増えてくれば、
もっと素晴らしいシューターが育つと信じています。
練習方法が重要なのではなく、その練習の中で何を意識するか、意識させるかが重要です。

 

今までにたくさんのシューターを見る機会がありましたが、
シュート時の体の使い方を説明できる人はほとんどいないのではないかと思います。
ほとんどの選手はかなりの本数をうちこんで効率的な体の使い方を感覚的に身につけているからです。

基本的なメカニズムをわかった上で、
本数をうちこむことがシュートを向上させるのに必須ですし、
最も効率的に安定したシュートを身に付けることができると考えています。
僕自身も今まで、確率にこだわってかなりの本数シューティングをしてきましたし、
シュートの動作分析をNBA・国内のトップ選手の動画をめちゃくちゃ繰り返し見てきました。おそらく数万回は見たと思います。

そういった経験も踏まえて、実際のスキルやメカニズムについて、また時間があればまとめてみようと思っています。

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