中高生、学生など毎日のように受けている授業・講義。
同じ1時間の講義を受けても、人によっては1時間あたりに得る量が大きく違うことがあります。
2つ以上のことに挑戦している人にとって、1回の講義でたくさんの情報が入った方がいいですよね。
僕自身も、バスケットボールと薬学の勉強があった時期にはなんとかして、効率をあげようといつも考えていました。
成功する人が実践していることは共通していることが多いです。
そういった方々の話を参考にし、僕の経験も振り返りつつ、
単位時間あたりのインプット量を最大化するためのテクニックについてまとめてみます。
記憶のプロセス3段階
- 符号化
出来事を短期記憶する - 保持
それを長期記憶の倉庫に整理してしまう - 想起
記憶したことを思い出す
こういった順序で私たちは記憶しており、
記憶できない状態というのは3段階のうちどこかで不備があるということになります。
この中で多くの人は「保持」に失敗していると言われています。
短期記憶から長期記憶に移す際に、私たちの脳内では既知の情報によって
その情報が切り捨てられたり、付加されたりしています。
例えば、「あの食材は食べるとお腹を壊す」などの生存に必要な情報は優先的に長期記憶になりますが、
生存に関係のない、講義や授業は長期記憶にすぐ変換できないようです。
インプットの質を見直す
普通に話を聞いているだけでは、絶対に長期記憶に情報は整理されない。
そのため、短期記憶を長期記憶に変換していくのに重要なのは、インプットの質を見直すことだと考えています。
もっとも効率よく学び、成功していく人は、講義・授業で書いたり聞いたりする際に、どれだけ印象づけるかを常に意識しています。
綺麗にノートをとり、見やすいようにマーカーで色をつけたり、メモをとったりするので、集中していると言う人もいますが、
本当に効率よくインプットできているのか、つまり長期記憶に残っているのかを見直した人は少ないと感じています。
数年前に発表された、人間の記憶力にまつわる研究結果で、とても興味深いものがありました。
カナダのマウント・セント・ヴィンセント大学がおこなったものですが、
カードの場所を覚える「神経衰弱」を2つのグループで行い、その成績を比較するといったものです。
Aグループは、紙に自由にメモを取ることを許されている(※ただし書き込んだメモは後に没収される)
一方のBグループはメモを取ることができない
そして実際に成績が高かったのは、メモを「取らない」Bグループだった。
「グーグル効果」とも呼ばれていますが、人間の脳は「後からみよう」と安心した気でいると、物事を記憶しなくなるようです。
もちろんメモを取ることが悪いわけではないですが、
メモやノートをとることでインプットできたつもりになっていないか再確認する必要があると思います。
単位時間あたりのインプットの量を増やす2つのコツ
実際に、おこなって効率的だったコツを2つほど紹介してみます。
人間コピー機になるのをやめる
多くの人は、何か情報が提供されるとすぐに書き写したくなります。学校ではそれが大切と教えられるからです。
まずはコピー機のように、書いてあること、言っていることを
瞬間的に反応してすぐにノートにとることをやめましょう。
書くことだけではなく、情報を頭に入れることにも集中する
ほんの数十秒でいいので現れた情報を頭の中で整理し、自分の言葉で書きとめておくことができれば
講義の時間に、インプットしながらアウトプットすることができます。
知識の定着率が上がるだけではなく時間の節約にもつながるので、ボーッとノートをとっていると思った時には
手だけが動いていないか、自分に問うようにしてみましょう。
短い復習を入れてみる
生存するのに重要でない情報を短期記憶から長期記憶に変換するには、
繰り返すこと、すなわち復習も重要です。
復習というとかまえてしまう人が多いですが、60秒程度の復習でもかなりの効果があります。
勉強した内容をざっと思い返すだけでも十分です。
そして、講義や授業にはかならず息抜きの時間があります。これは優秀な講師であればあるほどメリハリがしっかりとしています。
講義の時間に軽い雑談が入ったり、問題を解く時間があったりと自由に使える時間もあります。
こういった時間にパパッと復習をしておくのは非常に効果的です。
具体的に短い復習を入れるタイミングは
- 授業前(開始後)の1分間 前回復習
- 授業中のすきま時間
- 授業終了後の1分間 当日復習
これらが、以外と無理なく続けることができるので実践しやすいと考えています。
私自身、バスケットボールをしながら学習するのに、時間が限られた中で学ばなければならなかったのでこういった工夫は継続しておこなっていました。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
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