今日は薬剤師国家試験についてと
なぜこの試験を受けたのかをまとめてみます。
薬剤師国家試験は345問の試験で6個のパートに分かれています。
試験は2日間かけておこなわれ、1つのパートの試験時間が長い(2時間半など)ので、
結構きついです。
一般的な勉強時間ですが
1年以上前から準備して
半年前くらいからは毎日10時間くらい勉強すると聞きました。
(個人差があると思うのであくまで参考に)
毎年の合格率は70%くらいです。
これを聞いて、案外簡単なの?と思われるかもしれませんが、
受験に至るまでに
6年間の薬学教育、実務実習、そして進級試験や卒業試験など、
多くのハードルがあります。
6年まで進級できず退学するパターンや、卒業試験を突破できないパターンも多いようです。
大学によっては半分近くの学生が受験できない or 進級できないようなところもあるようです。
(私立は年間の授業料約200万円。薬学部の闇とされています。)
これらのハードルを越えた人が受験してこの合格率なので
決して簡単な試験ではありません。
僕自身ですが、1年前からしっかりと準備したこともあり、
参加した3回の模擬試験で全国的にも上位にいました。
計画(目標)通り、順調に成績ものびていたので、
自信はかなりありました。
周りの人にも、余裕があるように見せて
「大丈夫、簡単だよ!」
と言っていたのですが
本番の始まる5分前は緊張で手汗ビショビショでした。笑
2日目を終えて自己採点を行うと8割は十分にとれていました。
(65%あれば合格とされている。ネットに答えがでるので、全国の受験生が各自で答え合わせをし、入力を行うのでだいたいの順位等が出る。)
マークミスさえなければ合格とわかっていましたが
もしかして、があるので少し不安でしたね。
合格通知をみたときは、
ホッとしたという感じであまり感動はありませんでした。
演出できずすいません。笑
(自己採点があるとそうなるよなぁ)
さて、なんで薬剤師なのかですが
それについて僕自身の整理もかねてお話ししようと思います。
まず前提としてバスケットの選手になりたいという思いが
他の何よりも強かったことを言っておきます。
そのためならどんな努力もしてきました。
当時から続き今も、バスケットでの成長、成功の体験は
他の何にも変えられないほどの喜びです。
小学校のとき始めたバスケットは
初めてのスポーツでしたし、
仲間と協力してプレーを作ることや、シュートが入る感覚、
また当時のチームの中では大きい方だったので、頼られているということも
やりがいや楽しさを感じさせてくれました。
当時は日本にプロのリーグはありませんでした。
また今ほどインターネットなどの環境も優れておらず、小学生の僕には情報があまりありませんでした。
「仕事をしながらバスケをする日本最高のリーグがある。それが日本で言うところのプロ。」
こういった情報が周りから聞いて頭の中に入っていました。
「バスケットと仕事は別にやらなければならないのか。
なにかやりたいことをみつけたい」
と、小学生ながらなんとなく考えていました。
(この情報は間違っていたのですが。。。 頑固なので、気がついてからも目標と決めたことを曲げたくありませんでした。)
そのような状況の中で小児期に親族が病院で助けられることがありました。
(すぐに命に関わる病気ではなかった。)
命や健康に関わる問題が起きた時、不安になりましたし、誰かなんとかしてほしい。
強くそう思いました。
無力な自分の目の前で
治療やアドバイスを送るお医者さんや他の医療従事者たちがいました。
僕にとってこの経験がインパクトになったと思っています。
「本当に困っている人を助けられる仕事をしてみたい。」
このような思いから
バスケットでトップを目指しながら、勉強もする決意を固めたのを覚えています。
医療に関わるのに医師など、色々と考えましたが、バスケットを続けながらするのに
薬剤師という職が一番いいのではと思い、目標に向けた選択を今までしてきました。
(あえて選んだ理由は言いませんが、医師になることの難しさや、医師として働くことの忙しさが理由の一つでした。)
プロになるには絶対に実績が必要です。
絶対に強豪のチームに行こうと考えていました。
高校の選択も
体育科で推薦が来ましたが、
可能性を広げるため自分で受験して普通科にいきましたし、
大学の選択も薬学部があり、インカレ(全国大会)に出て挑戦できる所を探しました。
大学バスケ引退後はみんなに
「不可能だ」
と言われましたが
プロの活動をしながら卒業と薬剤師国家資格の取得を目指すと公言しました。
今後ですが、バスケットではさらなるステップアップを目指しつつ
オフシーズンには薬剤師としての経験もしようと考えています。
今回の合格証書をただの紙切れにしたくないですし、
何より合格することが目的ではなく、ここからが本番です。
(現場でしか学べないことも多いですし、実務経験年数が必要になる認定もある。)
また現在、プロ選手としてドーピングの問題が身近に感じられる環境にあります。
今年度中にはスポーツファーマシストの認定も受けたいと考えています。
こうした自分の活動が注目されることで、
「バスケットにこんな選手がいる。」
ということからでもバスケットを知るきっかけにつながって欲しいと思いますし、
また同じような考えをもって挑戦する人を勇気づけられたら嬉しく思います!
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